**第9回(一年生インタビュー)浦安地区保護司 豊島 滝三保護司**
Q1:保護司になったきっかけは?
2021年ごろ裁判員に選ばれ千葉地裁で裁判員として5日間ほど通いました。その裁判自体が非常に面白いというか自分としては大変勉強になりました。参加された方は8人でそのうち6人が正裁判官で、あとの二人は補助でした初めての裁判員の役目も終わった最終日に裁判長が、「皆さんありがとうございました。実は刑を受けた方が今後出所してくる時今の日本では民間の保護司という方々にその一端をサポートして頂いているんです。今日来ている8名の方いろいろな方がいらっしゃると思いますが保護司というものをここで簡単に紹介しますので、帰ってから調べて頂いて、こころが止められた方は考えてやってもらえませんかね」との話しがあり、初めて保護司という存在を知りました。保護司も不足しているという実際の話も聞き2022年には会社を辞め、いろんなことをしたいなと家内とも話していていたので保護司に興味をもち、たまたま僕は法学部出身で刑法は好きだったこともありいろいろ調べて家内にも相談しました。保護司を受けるにあたり、一つだけ家内に「家に連れてくるのだけは止めて欲しい」と言われ確認したところ、面接は往訪(こちらから訪ねる)や第三の場所もあるということが確認ができたので、それならやってみようかなと思い自分で手を挙げて保護司に立候補しました。なかなか自薦で保護司になれることはないようですが、面接もクリアして去年の11月に保護司を背任致しました。これが保護司になったいきさつです。
Q2:実際保護司になり事例をお持ちになってみていかがですか?
今、私は1+1/2みたいなもので、1件は少年のケースで今年の7月に出てこられてこれから3年近くお付き合いするのと、もう一つは高齢の方で前科4犯か5犯で窃盗を繰り返しているケースですが、その方を以前受け持たれていた保護司さんと共同に持たれてはどうかと観察官からお話がありましたが、やはり二人だと若干やり難いこともあるのかなと思うので先輩保護司の方の判断に委ねたいと思っています。なので、まだ今の段階では環境調整のみで、実際の活動はこれからですね。
Q3:子どもの時は何になりたかったですか?
小学校の時はサッカーの選手になりたかったです。もともとは野球少年だったんですが、サッカーがうまかったからいけるんじゃないかと思って、両方やっていました。
Q4:大津の事件についてどう感じましたか?
すぐ観察官から連絡があって、はやいなぁと思いましたが、まだ事件の全容が見えていないので、僕としてはそれを見ないとわからないというのがあります。基本としてはサポートする立場だと理解しているので、今回のケースが自分に当てはめてどうかというのはあまり考えてないです。ただ1点だけ自宅に対象者を連れて来た時に、リスクとしてここまではなくても、いろんなことがあるのかもしれないなぁということは自分でも思ったので、今後保護司活動をするにあたって、やはり自宅に呼ぶのはちょっと躊躇するかもしれないと思います。
その他
常習性のある対象者や薬物をやってる人など、それぞれ重さは違うと思うのですが、保護司によっては対応できる範囲の対象者なのか?というのに疑問を持ちます。今の制度は保護司にあまりにも頼りすぎているような気がするのですが、もう少し保護観察官のようないわゆるプロの方が大勢を整える中に保護司がサポーターとして入るようなことにしないと、薬物の担当になればそれは勉強しますけれど、自分はプロではないので限界があるんじゃないかなと思います。再犯性の高いものもあるので、どう対応したらいいのか?
知識も大切だけれど、傾聴することですね。近所のおじさん、おばさんでいいので、話せない人もいるけれど他愛のない話をしながら少しずつ。電話やラインなども使って連絡を取るのも一つの手段ですね。
新人保護司、豊島さん。自薦で保護司になりました。志も高く、これからいろいろな対象者の方たちと出会って、保護司活動に何かを見出してくれることを願います。インタビューの後も、サポートセンターでは、先輩保護司の方々と情報交換で盛り上がっていました。お忙しい時間をありがとうございました。
**第8回(一年生インタビュー)千葉保護観察所 金井 幸子観察官**
Q1:子供の頃はどんなお子さんでしたか?
いろんな人に話しかけるような子どもでした。いつもにこにこしていました。知らないおじさんとかにすぐ話しかけてしまって親に怒られてましたね。野生の感じゃないけれどこの人は大丈夫だなみたいな人に車に乗っているときにとなりのトラックのおじさんがいてこの人大丈夫な人だなと思って手を振ったら車から降りてきてお菓子をくれようとしてたのですが、もちろん頂かなったんですが(笑)
その野生の感まだあると思います。以前狭いスーパーで買い物をしていて、後ろの人が近くにいるんですよね。あまりにちかいので振り向くとスマホがみえたんですよね。アッ盗撮だと思って捕まえようとしたのですが、逃げられてしまいました。あと動物も好きで、前からくる犬によく声かけていました。
Q2:子供の頃の夢は?
ケーキが食べたかったからケーキ屋さんですね?これって本当に小さい頃だったので、小学校高学年になったぐらいにはピアノの先生になりたかったです。でも途中で気づくんですよね、中学に入ってテニス部に入ったのでもうそのころにはピアノ教師はあきらめてましたね。あー私はこれでは食べていけないって、向いてないって思って、なので楽しくやるだけやって高校入ったころには公務員になりたかったです。
Q3:ピアノ以外になにか習い事はされていましたか?
そろばんとピアノと習字を習っていました。やはり親の意向ですかね?習字は小学校までです。ペンのほうはあまり得意ではなくて、毛筆は得意だったんですが、鉛筆でやってるほうは全然違ってうまくならなかったです。でも墨の匂いは好きです。
Q4:好きなものは何ですか?
猫が好きです。飼っています。広島に連れていきます。めっちゃ可愛いです。とても元気なんですけれど私の愛情かけ過ぎたのか性格がすごいお嬢様ですね。うちのボスみたいで朝お腹が空くと起こしに来るんです。4時とか5時とかにも起こしに来ます(笑)結構寝るのが好きなのでまた寝ます。メスで名前はチロルです。食べ物の名前にしたいと思っていたので、猫ちゃん見たときにチロルチョコのパッケージの色混ぜたらこんな色になるかな?と思ってつけました。すごく顔が人間ぽくってきれいなんです。今は毛が抜けて大変です。(笑)
Q5:苦手なものは?
食べ物では海老が苦手です。あと傘の持ち方で傘の柄のところを持ってを振りながら歩く人いますよね?あれが苦手です。怖いですよね。私たち大人はそういう人を避ければいいので大丈夫なんですが、丁度子どもの顔や目に当たらないかと心配になります。取り締まってほしいです。
Q6:推しはいますか?
乃木坂46が好きです。もともとなんとなく聴いてたんですけれどコロナ禍でお家から出られなかった頃あったじゃないですか?その時にYoutube見てたら乃木坂の子たちのミュージックビデオがでてきてめっちゃ良かったんですよね。多分気持ちがちょっと暗くなっていた時にこんなになんか輝いている子たちがいるんだと思って。もう社会人で広島にいたんですけれどその時からはまりました。
Q7:一年生観察官として大変だったことはありましたか?
いっぱいありますけれど一番は市川浦安だと観察官が3人いるじゃないですか。でも一つの地区に対しては一人じゃないですか、ベテランだったり今までの経験だって全然違う中で、一生懸命やろうと思いつつも、保護司さんに相談されたとき分らないことや知識がないことでうまく答えられないこととかあって、聞けばいいんですけど行った先で研修やっていてみんがみんな研修やるじゃないですか、一人で行くこともあって同じ主任官なのに自分だけ全然できていないなと・・・あと会議などで経験が足りていないからよいアドバイスとかが出てこなくて、こういう視点からてきなことや、やはり引き出しが少なかったから支援の幅が狭いなぁと思って。引き出し少ないけれどこれから増やしていきます。
Q8:この一年ですごく良かったこと、あるいは印象に残っていることは?
私の中では問題があると思っていなかった少年が、最近ちょっといまいちなんだよねということを保護司さんに言われて会いに行ってみたら、仕事やアルバイトが続かないし見つからないのでどうしようみたいな言っていたから、一応初回の面接のときに就労支援しますか?と聞くのですが、その時に再度就労支援受けてみると聞いたら、やってみようかなというので、紹介したら繋がってそれ以降すごく良くなって今一生懸命頑張っていて、その子は結局解除になったのですが、今も安定しているようで、自分が就労支援を勧めて初めてうまくいって良いマッチングができたんだなと思っています。あとはメンバーがよかったです。楽しかったです一年間。どこに行っても楽しかったです。首都圏に残りたいと思って異動願い出したんですけれど、千葉には成り行きで来たんですけれど良かったです。本当に楽しかったです。
Q9:今後観察官としてどういうことをしたいですか?
今、引き出しがなかったからとりあえずやっていたんですけれど、これからはこの1年の経験もありますし自分のやり方、たとえば根拠があってその中で自分の色じゃないですけれど「金井さんてそういう処遇するよね」みたいなことができればいいなと思います。まずは一通りのことをやるのが先ですけれどそのあとになんか自分なりのものが出せればいいなと思います。
Q10:観察官になろうと思ったきっかけは?
高校生ぐらいから公務員を目指そうと思っていて、大学に入って福祉を専攻しました。授業の中でBBSがあってそれをとったら、同じ学科の友達からBBSに興味があるんだけれど、隣の大学にBBSがあるから行ってみないと誘われて、私もいってみたかったから一緒に行ったんですよ。そこから3人ぐらいでうちの大学でやりたいよね、自分たちの活動したいよねとなって3年生の時に立ち上げたんです。私たちは対象者と直接ではなく、元少年だった子たちが話を聞いてほしいとか、警察から補導員を委嘱されてやっていたんですが、補導というより、そういう子たちへの学習支援をやっていたんです。知的だったり発達障害だったりする子たちもいて、お母さんたちとも話しをたりして、その総会の時に観察所の人が来ていて就職を考える時に、私、医療観察のほうに興味があったんですよね。精神喪失していて自分の意志ではなく犯罪をして、それが病気と判定された場合に医療観察となるんですが、それに興味があったんです。医療観察する社会復帰調整官になるには現場警官が8年必要だったんです。説明会で観察官から医療観察官になる方もいらっしゃいますよと聞いてどっちもできる!と思って受けたんです。人事交流でもあるので8年かからないでもなれるかもしれないんです。千葉にも西千葉にもあるんです。病院とかではなく普通の観察所にあるんですよ。認定されたら普通の保護観察ではなく、専門の医療観察官が担当するんです。
金井観察官、インタビューへのご協力ありがとうございました。いつも笑顔で明るく人なつこい金井観察官は市川浦安地区一年目とは思えないほどの存在感でした。来年度からは広島での活動になりますが、持ち前の笑顔と明るさで、多くの方々に幸せを届けてあげてください。そして、またいつか再会できることを楽しみにお待ちしています。一年間ありがとうございました。感謝!
**第7回 浦安市 鈴木 忠吉教育長**
Q1: 今の子どもたちや若者たちに更生保護、保護司の活動に対して伝えなければならないと思っていることはありますか?
教育長: 実は今まで更生保護・保護司の活動と教育の分野とあまり接点がなかったんじゃないかなと思うんです。世の中のことで知っていることって多分その人それぞれなんでしょうけれど、当然、知らないことは関心がありませんよね。だから私はこの更生保護という言葉もそうですし、更生保護の活動をされている皆さん自身の存在そのものもを学校教育の中で、特に義務教育の中で一切取り扱ってきておりませんでした。先日、市川市の田中教育長さんもそんな話だったので、まずは知るということから理解が始まるんじゃないかと思いますので、学校教育の中でもっと周知しなければならないと思っております。
また能登半島の状況をみると地域防災も中学生が活躍してますよね。浦安も東日本大震災の時、8割の人が市外で仕事をしているので、残されたのはお年寄りの方ばかりで、当時中学生や高校生たちがボランティアとして活躍してくれました。これからの防災、あるいは避難所運営も子どもは受け手ではありません。小学生の高学年や中学生は大人より体力もあり、頭も柔らかいので様々なことも大人より素早く、またやり方も手際よくやり、子どもたちも人のために役立ちたいという意識、そういう意味でコミュニティースクールを単なる協議会ではなく、もっとみんなで地域のことを考えましょう、その中に学校がある。だから学校地域連携なんですよ。学校運営じゃないんですよ。学校と地域と同じ課題をみんなで連携していく。そういう意味でぜひ保護司の方も学校に来てください。
鈴木教育長、連日貴重なお時間をいただきありがとうございました。鈴木教育長の熱い思いをうかがい、地域一体となった子育ての大切さ、子どもたちの限りのない可能性が地域には不可欠であり、その可能性を引き出してあげることこそが教育なのではないかと思いました。大変勉強になりました。
**第6回 浦安市 内田悦嗣 市長**
Q1:今の子供たちや若者たちに更生保護についてつたえたいことは?
内田市長: 基本的には、人生は一回失敗したからと言って、そこで終わりではなく、亡くなるまで再チャレンジが出来る、そういった社会が望ましいと私は思っています。最近ネットによるいろいろな誹謗中傷があり、一度犯罪を犯したからと言ってその人たちにずっとネットで書き込みを続けるようなことは良くないと思っていますし、その人たちも、再チャレンジができるんだ、再チャレンジをする人を応援するんだというぐらいの気持ちを持ってもらいたいと思っています。
Q2 今後、保護司の更生保護について行政の長としての考えは?
内田市長: ちょっと漠としすぎてるのですが、特に保護司の皆さんの活動は素晴らしいと思っていますし、社会にとってなくてはならない活動だと思ってます。行政としても法務省の管轄ではありますが、浦安市長としても基本的には支援できることに関しては支援していきたいというふうに考えております。
市川保護司: 浦安地区保護司の定員が25名なのですが現在は17名で、またこの中でも仕事などで研修等に参加出来にくい方がいる現状です。8名不足している保護司の確保が課題になっております。これに関して具体的なお考えがあれば教えて下さい。
内田市長: 具体的な考えはないです。(笑)というのも、今までも榎本さんをはじめ、いろいろ連携させてもらえることは連携していますし、それをより強化していくというところだと思います。私も気に留めて保護司にふさわしい人、誰でもいいというものでもありませんので、そこは私自身もアンテナを高くして市の職員の幹部の人間にもアンテナを高くしてもらって、こういう人がいるんだけど保護司にどうですか?というような声掛けはさせて頂いています。ただ、定年が60歳から65歳になっていく中、現役世代の方はなかなかハードルが高いので、自営業の方を中心に考えていかなければいけないのかなと思っています。保護司さんもそうなんですが、人権擁護委員も同じで、なかなかなり手がいない、民生委員もなり手がいなくて、特に皆さんプライバシーを過剰に警戒する部分があるので、そういった意味ではこういう家庭だったり、その人の暮らし向きにまで入っていくのが今は難しい世の中になっていますね。保護司さんたちを50代で探そうと思うと皆さん本当にお忙しい方が多いので、特に新町、中町の方はIT企業でいろんな役職についている方もいるので難しいですよね。また、個人情報を扱うということに対して皆さん敏感で、その辺は守秘義務があるから大丈夫なんだよと言っても、公のものに対しての個人情報というのは、市民の方結構厳しいので、誰かに相談できるという昔のコミュニティーが希薄になっている気はしますね。 ですから今、子どもの相談体制というのをとってまして、社協さんにやってもらっている「ともづな」という地域包括支援センター、高齢者の相談のところにスクールカウンセラーに週1〜2回行ってもらって学校には相談に行けない、学校だと人目もあるので行けない。でも近くにあれば行けるのでは、そういう体制をとったら来ないだろうかと思っていたんですよ。でも窓口が広い事が大事だからと思ってやっていたら最初の週で4人来て、先生にも相談したくない、子どものことで親が学校に行くと子どもに相談に行ったことがばれてしまうということなど、不登校の話もありました。
あと8人ですか?私のノルマは?(笑)市川は全体で100名なんですね?でも極論を言うと、保護司さんのいない社会というのを我々が本当は目指さなきゃいけないもので、ただ無くしていいか、定員割れしていていいのか?そうではなくて、やはり現状を考えたときには絶対必要だと思っていますので、そこはいい人を見つけたらご紹介できればと・・・色々申し上げましたけれど、保護司さんの活動は本当に必要不可欠だと思っておりますので、適任がいたら必ず探しますので。
内田浦安市長、お忙しい中貴重なお時間を割いていただきありがとうございました。直接お話を伺うのは初めてで緊張いたしましたが、インタビューが始まると、気さくなお人柄でまるで噺家なのか?と思うくらいのテンポの良い話しの中に、しっかりとお答えと笑いをいただきました。浦安市民をここまで把握している市長、これからも保護司活動にご尽力宜しくお願い致します。
**第5回 市川市教育委員会 田中庸惠 教育長**
Q1. 今の子どもたちや若者たちに更生保護・保護司の活動に対して伝えなければ、と思っている事などありますか?
教育長 : まず、ひとつは更生保護につきまして、社会全体で考えていくということが大事だと思っております。地域社会全体で、社会総がかりで「更生保護」について考えていくことが大事なんだと思っています。そのためにはやはり家庭、学校、地域の連携というのは不可欠の事柄だと思っています。実は「更生保護」について我々学校関係者をはじめ、特に「更生保護」と言ってもおそらくわかる子供たちは正直少ないと思うんです。そういう意味では本当に保護司の皆さんが中心になって、もちろん我々は機会を作りますので、子どもたちの発達段階に応じたお話をして頂けるとありがたいなというふうに思っています。それからもう一つは、「更生保護」で大事なのは、いろんな境遇の子供たちがそれぞれいろんな思いを持って、社会で再犯を防ぎがんばろうというふうな気持ちになっているので、我々も働きかけますけれど協力雇用主を増やしていかなければいけない、いわゆる受け皿ですね、そのように思っております。
Q2. 今後、学校教育に於いての保護司の活動や連携を教育の一環として、取り入れて頂くことに関して、いかがなものでしょうか?
教育長 : まず、ひとつは先程とも関連するのですが、子どもが更生保護という言葉をはじめ、保護司の皆さんの活動は恐らく知らないと思うんです。ですから、子どもの健全育成ということも含め、学校への出前授業をして頂く。それからもう一つは、これも先程と関連しますけども、我々や教職員もわからないので、教職員向けの講演会のようなものを、開いていただけると一層理解が深まって、具体的に我々がどうすることが望ましいのか、保護司の皆さんと活動、連携ができるのかというふうに思います。それから、これから活動を更に推進していくためには、学校、地域、家庭がお子さんの持ってる情報を保護司の皆さんに提供していく、提供していく事で、多くの子どもの情報を皆さんと私たちが共有をしていく。そうするとその子に対して多くの目で関わることができます。保護司さんだけじゃなく我々も関わる、地域の人も関わる、家庭も関わることで、関わる人が増え、その子どもにとっていろいろな意味でプラスの要素が一人よりも増えると考えます。併せて、ぜひ皆さん、今、市川市はコミュニティースクールがすすんでおり「学校運営協議会」あるいは「地域学校協働本部」という組織のメンバーとしてお入りいただいて、いろんな意見を言っていただくと、学校の教育活動に具体的に反映されていく事がございます。学校側にも話しますが「学校運営協議会」、「地域学校協働本部」の一員としてご参加いただければ大変ありがたいなと思っております。
Q3. 保護司・更生保護の活動に際し田中教育長のご感想は?
教育長 : まず、多くの子どもたち、少年少女が皆さんにお世話になっています。そういう意味から考えて、保護司の皆さんのお仕事は必要不可欠であり子どもたちのよりよい成長も含め、皆さんのお力を頂き、子どもたちの健全育成にあたっていきたいと思っていますので、保護司の皆さんの仕事については欠くことができないと認識をしております。それから、子どもや学校関係者に知っていただくと同時に市民の方々にも多く知って頂くことが保護司の皆さんの底辺層を広げることにもつながっていくと思うので、市川市の広報、教育委員会の広報、それからお互いにHPの中にも広報活動をしていき、網の目のように広げていく事で、多くの方が興味関心を抱く、例えば市民向けに「保護司というのはどんな仕事をしてるんでしょう?」というタイトルで、我々も含めて市民の皆さんを誘い合わせながら講演を聞いて保護司の活動についてあるいは仕事について理解することが市民一人一人の健全育成意識というか子どもに対する目線の質をあげていく、こういうことにも繋がっていくと思います。市民へのアピールも必要だと思っています。加えて、今後学校の教育活動の中で、定期的に、例えば学校が始まった年度当初に保護司の皆さんで学校訪問をして頂く。それで学校からいろんな話を聞く、あるいは授業参観の時や、授業参観の時じゃなくても構いませんので、学校に行って具体的に子どもたちの活動を見て頂く。そういうなかで感じ取ったものをお伝えいただいたり、保護司の仕事の中に反映させていただいたりすることで、よりお仕事の中身が機能していくというふうに思っています。そして今後は、教育委員会と学校と定期的に情報を共有する機会があると思うので、何かありましたらばぜひ教育委員会にもボールを投げて頂いて、「こういう会があるんだけれども教育委員会に協力してもらえないか」あるいは「こういうことで事前にいろいろな情報を取りたいので、話してもらえないか」というような投げかけをぜひ教育委員会に頂ければ、教育委員会も率先して皆さんと協力して保護司の活動推進に尽力したいというふうに思っております。…1月に校長園長会議というのがあり、ここで私がお話をいたしますので保護司会さんの資料を頂きそれを基にお話をし、作文コンクールのことも併せてお話しすることをお約束申し上げたいと思っておりますので、どうぞご理解のほどをお願い申し上げます。
田中教育長、お忙し中貴重なお時間を頂きありがとうございました。
また、今回のインタビューでは、小倉教育次長をはじめ、学校教育部の藤井部長、池田次長にも同席頂き、貴重な意見交換が出来ましたことを心より感謝申し上げます。
(インタビュアー 市川浦安地区保護司会 西ブロック 真島 節子)
田中教育長、貴重なお時間を頂きありがとうございました。「子どもは未来の宝物」この言葉を合言葉に保護司会としても、学校教育のお手伝いを行ってまいりたいと思います。
**第4回 市川市 田中 甲 市長**
Q1:今の子供たちや若者たちに更生保護についてつたえたいことは?
市長:まず若い世代の方々が更生保護、保護司会の皆さん方がどういう活動をしてくださっているかということをやはり伝えておく、知ってもらうことが今不足していると思いますね。そのことを進めていく必要があるという風に考えています。で、犯罪がどのように起きて、そしてその犯罪を犯した方に対して更生を促していく、社会の復帰というのを促していく、そういう尊いお仕事をされている皆さん方がいらっしゃる。また同時にですねこれは教育の観点からどういう犯罪が今あるのか?ということを子供たちに、若い人たちにしっかりと知っていただくということがやはり犯罪を抑止していく面でも重要なんだなと感じています。
Q2 今後、保護司の更生保護について行政の長としての考えは?
市長:一番心配しているのはですね、保護司になられる方々が今少ないということですね。やはりたくさんの苦労を乗り越えて、人生を積み上げてこられた方々が更生をしていかなければいけない方々に対して、知恵を与えていく、声を聞いて指導していくそういう保護司の方々っていうのは本当に重要だと思うんですね。で、社会全体もそのことを認識しなければいけない、という風に思いますね。またあの私の場合には教育委員長と、ま、教育長さんと一緒にですね行政を進めているわけでありますけれども、教育界ももっと保護司の皆さん方のお仕事を理解する。先程のお答えに重なってきますけれども子供たちにそれを知ってもらう機会を作っていくと、私の立場からですね、え、教育長のほうにあるいは教育委員会のほうにも、このことを投げかけていく、ですね、さらに理解が広がるように。そして求めているところは皆さん一緒で安全安心な街を作っていくと、犯罪の少ない犯罪を抑止するということをやはり協力をしあって、行政、教育委員会、そして保護司の皆さん方と手を組んでですね、良い方向に社会を作っていきたいという風に思います。
田中市長、お忙し中貴重なお時間を頂きありがとうございました。
(インタビュアー 市川浦安地区保護司会 西ブロック 真島 節子)
インタビュー後も、保護司の活動に対して労いの言葉をかけて頂き、さらに薬物犯罪増加の話では「子供たちは危険と隣り合わせ」と子供たちの現状での危機感を持って頂けたのと同時に「子供は大人の姿を見ている」という私たち大人の行動の重要性を再認識させられました。正しい人を評価する教育、犯罪をしない人を育てる教育、そしてNOと言える勇気を子供たちに教える、そんな教育ができるようにと市長のお考えをしっかり受け止めて、私たち保護司も今後の活動に反映させられればと思います。
田中市長、毎日秒刻みのスケジュールの中、市川浦安地区保護司会のためにに貴重なお時間を頂きありがとうございました。保護司活動は地味で知名度も低くあまり知られていない活動ですが、犯罪を犯してしまった者の立ち直りを支援すると同時に、未来を担う子どもたちが犯罪に対しもっと敏感になり、なぜ犯罪が起きるのか、どうしたら犯罪が減るのかなど、教育の一環として私たち保護司がお役にたてることがあれば、お手伝いをさせて頂きたいと思っております。
田中市長、貴重なご意見ありがとうございました。
**第3回 市川浦安地区保護司会 榎本 俊夫 副会長**
Q1:保護司になられたきっかけは何ですか?
A :保護司をしていた知人から、国のボランティアをやってみないかと誘われ気軽に引き受けた。・・・が、いざ面接となると、どうして良いか解らず千駄ヶ谷の日本更生保護協会の講習等を受けに行ったことを思い出します。
Q2:保護司になって大変だったことや良かったこと、嬉しかったことは何ですか?
A 北海道の刑務所に服役中だった何度も犯罪を繰り返す対象者に対し、出所後に専門の病院に入院させようと保護観察官と共に、家族と相談したり、本人の意見を聞いたりと奔走したことを思い出します。
両親との仲が悪く窃盗や恐喝を繰り返す少年の担当になった時、保護観察を進めていくうちに、対象者の祖母の協力により居場所を見つけると、就職することもでき、そのうち彼女ができたとの報告があり、剃られた眉毛が生え始め、耳に付けたピアスも一個ずつ外れていき明るい表情になっていった時、保護司をしていて良かったと思いました。
Q3:エピソードなど何かありますか?
A :保護司にさせて頂いたおかげで、生涯知り合うことが出来なかったであろう色々な職業や経歴を持った保護司の方々と知り合うことができ、ありがたく思っております。
Q4:何でも一言(これから保護司になられる方への一言など)
A :保護司の主な活動は、非行や犯罪を犯した人たちの立ち直りの支援と、地域の犯罪予防活動です。国家公務員の保護観察官と協力しながら保護観察中の人と面接をし、生活状況の見守りや相談を受けたりします。大変そうに思われるかも知れませんが、「保護司活動の基本は相手の話を聞き、寄り添うこと」です。当然ながら秘密は守らなければなりませんが、気負わず、地域のボランティアとして地域の実情に通じているメリットを生かしながら、立ち直りの手助けをします。保護司に特別な能力はいりません。必要なのは対象者に寄り添って話を聞く姿勢と、当然ながら秘密を守ること。更生しようとしている人を受け入れ、地域で助け、安心安全な明るい社会を実現しましょう。
榎本副会長ありがとうございました。
保護司にとって「しっかり話を聞き寄り添うこと」がどれだけ大切なのか、人は必ず変われると言うことをあらためて実感致しました。榎本副会長のお人柄と対象者に向き合う姿勢に共感し、感動致しました。これからも地域の中で大きな受け皿として、多くの人たちの声に耳を傾け寄り添い、明るい社会を目指し、ご尽力頂けますよう宜しくお願い致します。
**第2回 市川浦安地区保護司会 中嶋 貞行 副会長**
Q1:保護司になられたきっかけは何ですか?
A :27年前、村越静夫さん(元市議会議員・保護司)と地域の民生委員で役員をしている方が保護司活動についての説明に訪れ入会を勧められ、保護司を引き受けることにしました。
Q2:保護司になって大変だったことや良かったこと、嬉しかったことは何ですか?
A :今までに大変だと思ったことは特にありませんが、10人の対象者をあずかった時が二度ほどあり無我夢中で取り組んでいたと思います。しかし皆がそれぞれ更生してくれた
こと、すごく良かったと思います。
*対象者は我慢強い人が多いように思われる。自分で何とかしようと働き、生活保護を受けたがらない人が多い。
Q3:エピソードなど何かありますか?
A :ある対象者に言われた言葉ですが、「保護観察が終わっても会いに来ても良いですか」と言われ、いつでもどうぞと返事をしました。
*他地区、他県保護司の話ですが、対応の不手際で再犯をしてしまったケースがあったようなので、十分に注意が必要。
Q4:何でも一言(これから保護司になられる方への一言など)
A :まずはやってみることだと思います。いろいろなことが学べまた、違った世界でたくさんの人と出会い、違った考え方や物事にも出会えると思います。
中嶋副会長ありがとうございました。
多くの地域活動に関わり、多くの地域関係者との繋がりがある中嶋副会長、これからも頼らせてもらいますので、ご指導宜しくお願いいたします。
**第1回 市川浦安地区保護司会 朝倉 忠文 会長**
Q1:保護司になられたきっかけは何ですか?
A :地域で多くの団体に所属している知人から保護司という活動を知らされ、非常に興味を持ち、その後その方からの推薦により、保護司を引き受けることにしました。
Q2:保護司になって大変だったことや良かったこと、嬉しかったことは何ですか?
A :保護司のメンバーは勿論、関係団体や観察官など、多くの方々と知り合えたことが大変良かったことです。
嬉しかったことは、担当した対象者が保護観察終了後に車の免許を取得したと、わざわざ報告に来てくれたことです。
Q3:エピソードなど何かありますか?
A :保護司会のメンバーの中にはお酒の大好きな人達が多く、会議の後などに会食を行うこともあるのですが、観察官も同席してくれた時、二次会・三次会にまで付き合ってくれる方もおり、感激しました。
Q4:何でも一言(これから保護司になられる方への一言など)
A :これからも保護司会としては、楽しく明るい保護司会にしていきたいです。
朝倉会長ありがとうございました。
これからも市川浦安地区保護司会の発展のためにご尽力いただけますよう宜しくお願いいたします。
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